今日の夜は、元彼と住んでいたお花の名前のアパートで過ごした最後の夜の匂いがした。泥酔した日々とゴミに埋まったヤニ臭い部屋。今でも少し思い出す黒い灰皿に山になった煙草。これからも春になると思い出しちゃうのか。

でもこういうことを思い出して、気分が沈まないと絵が描けない。生活に起伏がないと生きられない。

だけど、今の彼氏が好きすぎて、幸せすぎてそれも辛い。全部が素敵。顔も性格も全部好き。だから幸せすぎると絵が描けない。満たされてると絵が描けない。何もできない救われない。

雨に濡れた電線、重たい雲、綺麗で可哀想。

世の中の正しいことや綺麗なもの、誰かの大切なものを見ると泣きそうになるし、なんならたまにちょっと泣く。

それらを見て幸せになったからとか、素敵って思うとかのいわゆる感動?みたいなもんではなく、自分には無いのに、誰かにあるのがとてつもなくムカつくからってだけの理由。わたしは結構ムカつくと泣くので。

でも幸せっていきなりだとちょっと胸焼けするんだよね。できるなら一生分の幸せがビンとかに詰められて、毎日少しずつ舐めたりとかできればいいのに。

何にもしたくない。やる気起きない。朝になってしまう。お腹は空くし。あーあ楽しくない。毎日全然楽しくない。つまんな。これからもまだこんな人生が続くと思うとちょっとしんどい。面白くないし。仕事だし。痩せねーし。

なんでわたしがわたしじゃなくても世界は全く変わらないし困らないのに、わたしはわたしでしか生きられないんだろう。やだね。脳みそ取っ替えてほしい。ついでに顔も体も。

自分じゃない人間として、全く違う土地で生きてみたいな!やっぱめんどくせーな。そんなら死ぬわクソ。うーん、時間もお金も体力も学歴も職歴も明るい未来もなんにもないな。強く生きて~な。

眠たくなっちゃった。水みたいな人生を送りたい。できれば沈むのが酒でないような。

でも飲んじゃうんだよなあ。今日もシャンパン2本は飲んだ。

おやすみ世界、わたしの世界が今日も平和であるように。