ボージャックホースマン、最終回について。

ボージャックホースマンの最終回。


「人生辛いがいずれ終わる」ボージャックが言う。

ダイアンは「人生って辛いけど、それでも生きていかなきゃ」と静かに言う。

馬か騒ぎな人生を過ごしてきた2人。うまくいかないことだらけで、辛いことばかり。

このセリフは、まだ服役中のボージャックは人生に少々後ろ向きで、結婚したダイアンは人生に前向きになってきたように聞こえる。

 

だけど、その後にダイアンが「とってもいい夜、でしょ?」と言ったあと「ああ、いい夜だ」とボージャックが答える。

初めのセリフの答えになっているように私には聞こえた。

 

人生はいつか終わる。それでも生きていかなきゃいけない。辛いけど。でもいい人生だなって振り返ればきっと思えるようになるし、そうするために努力しなくちゃ。

暗い夜に煌めく星。それは暗い人生の中にたまに光る希望のように感じた。

 

皆自分はなかなか変えられないし、新しいことへの不安もある。だけど周りと調和して、少しずついろんなことを諦めたり許したりして、生きていかなきゃいけない。


ボージャックとダイアンはそのあと黙って星空を見つめる。

お互いなにか話そうとするけど、何も言えないまま、長かったボージャックホースマンが終わる。


正直ハッピーエンドやバッドエンドとか、名前がつけられる綺麗な終わり方ではなかった。

 

でもそれって人生と同じで、それが人生なんだよ。

 

1人の人間(馬だけど)の薬中アル中はちゃめちゃ人生を体験した感覚になるので正直重い。

でもいまだに人生に絶望した時はボージャックホースマンを観る。

 

何があったって、生きてくしかないんだよ。