くだらない美しい文章なんて書くな。

 

この前買った白いマグカップは埃をかぶって置きっぱなし。でかいポムポムプリンのぬいぐるみにに辞めると宣言した煙草はやめられないまま。酒を飲まなきゃ眠れない。クソクソクソ。昔のブログ、読み返した、綺麗事ばっか並べてんじゃねえよ。

のうみそがぐちゃぐちゃになって、心臓を引っ張られているみたいにくらくらするし、ピンクのカミソリは切れ味悪くなったし。色がバラバラに目に入ってきてイラつくから、アイロンのコードだけ見ていたいし、一つの色しか認識したくなくて、彼氏の顔は黒とか橙とかピンクとかで構成されてて焦る。もう飲める酒がない。勘弁してほしい。

救いが欲しいとか、幸せになりたいとか、お金が欲しいとか、言ってたけど、もう何にもいらないから、勘弁してくれ。きついわそういうの。

流行りに乗るとかさ、無理だし。人間に媚びるのとかきもいじゃん。

目を瞑ったら心臓が潰れそうになるし、天井を見ても落っこちてきそう。彼氏が幸せそうに寝てんならそれでいいけど、わたし、隣で寝てていいんかな。

全部ぶっ壊してやりたい。目玉にシャーペン突き刺してやりたい。思い切り殴って、ぶっさいくなかおで笑ってやるから。

どーせこれも見てるんでしょ?って、そう思ってんのって言われたって、寝た後のわたしはそんなことあたまは覚えてたって感情は知らんよ。餃子食い損ねた。酒は薄いじゃん。周りはうるせーし。なんだよ、彼氏の顔が可愛いんだよ。全部もう無理だよって思うけど、わたしより辛い人はたくさんいるし、恵まれない方々っていらっしゃるもんね。

だからってはいじゃあ明るく楽しく生きて行きますってなるわけねえだろ。死ね

生活、白、午後十時。

 

美しい、整頓された部屋で、キッチリとした生活。白いマグカップにココアをいれて飲む。ぱきっとした制服で、キチンとした時間に出社。家に帰りささやかな料理を作って食べる。身体を綺麗にして暖かい布団に入り眠る。整った生活をしたい。

文章のような生活がしたかった。

今はそれとは程遠い生活をしている。

ぐちゃぐちゃで綺麗でない。わたしの耳に取り残されたピアス。黒髪に埋まった茶髪。肝臓は耐えずアルコールを分解し続け、ニコチンは肺を汚し続ける。

苦しい。

いつまでこんな風を続けるんだろう。

自分で変えるしかないことはよくわかっているのに、気がつけば美しくない悪いことばかりをしている。

わたしはなにも持っていない。だからこそ何かを生み出したくて。だけどその方法も全部ダメで。

助けて欲しいけどどうにもならない。

 

わたしは白いマグカップを二つ買った。

それはまだ、ビニール袋で寄り添い、静かに眠っている。

世界が終わる時、午前六時。

 

中学校の、美術室のある一年生棟。一階の一番奥にある美術室。そこへ通じる廊下は薄暗く、夏でもひんやりしている。その場所がなんだか記憶に鮮明で、いつまでも忘れる事ができない。シン、と静まった廊下に響くわたしの足音。その時なにを考えていたんだろう。

中学生の頃なんて、今では大したことない事がすごく重くて大切だった。苦しいことも、悲しいことも、ご飯を食べてお風呂に入れば忘れた。

そんなことを思い出した。

 

わたしは、真っ赤な口紅を、きっちり塗る。

紫色の瓶の香水を、三回ふる。

あの時よりも汚れてしまったわたしは、そういうことで武装をして人間と対峙する。

苦しいことや、悲しいことは、お酒を飲んでも残った。見られることが恥ずかしかった裸は何人かの男性に見せた。痛くて開けるはずがないと思っていたピアスはどんどん増えた。人との距離は間違えてはいけないこと、人は信じてはいけないことを知った。それら全てはわたしにとっての 救い であり、逃げ でもあった。

 

いつか世界が終わる。悪いことをたくさんしてきたから。ご飯を作って放っておいたお鍋にカビが生えるのと同じだ。美味しい思いをしたら後片付けをしなければならない。後片付けができていなければ、厄介なことになってしまう。

世界が終わる瞬間に、わたしはたぶん良い人生だったというだろう。良い人生だったといいたいんだよ。

ああ、一番幸せな時に死んでしまいたい。

だって幸せの後に残るものは、不幸だけだからね。

恋人への今の気持ちが消えてしまうのなら、わたしは今、一番愛のある状態で、それを抱いて死んでしまいたいとおもうよ。

去り逝く二千十六年、

 

例年通り何もやり遂げることもなく一年が終わろうとしている。そしてまた同じような一年が来る。

洗濯機を回しながら、道路の端に座るねこをみている。

このクソみたいな一年を振り返ってみると色々あったようななかったような。一日中お酒を飲んでいた時期と適当な異性と適当に遊んでいた時期。あと恋人ができて幸せな時期。

一つだけ確信したのは生きることに明らかに向いていないということで、この先生きるのか知らないけどこれから先の人生悲しくなった。

恋人に死にたいっていうの嫌だと言われたのでなるべく言わないようにしているし、自傷もしないようにしているけどちょこちょこ限界がくる。

だからわたしはお酒を飲む。口の中を噛む。指の皮を剥く。血が出なければ自傷にならないし、気付かれることもないので。

一日に何回もする飛び降りる想像。首を吊る想像。お風呂で手首を切る想像。死ぬってどんなかな。そういえば時間って誰が動かしているんだろう。人ってなんでこんなにうるさいんだろう。

そんなことばっか考えた一年でした。

来年の抱負は、幸せな思考、それが出来なきゃ自殺成功。どうせどっちも出来ずにだらだら生きちゃうんだけど。

とにかく来年も頑張って死ぬか生きるかしような。

 

一%と狂気、午前六時。

 

耳障りな人の笑い声、頭が狂いそうになりながら笑うわたし。狂気に満ちた店内は誰もが当たり前のように息をしてアルコールを摂取している。気持ちが悪くて頭がぼんやりする。みんな死ねばいいのに。みんな死ねばいいのに。

充電一%のケータイで恋人と繋がっている。こんなにか細く不安定な電波しかわたしたちを繋ぐものはない。さみしいね。

仕事はつらいものだからってわかってるんだけど辛くてしょうがない。みんな殺したい。わたしを非難する人悪くいう人ぜんぶ。

 

お酒が回らない、話ができない、人の目が気になる。こわいねって言ってる。

好きな音楽も絵もわたしを救ってくれないどころか才能がないからって馬鹿にする。可愛くないから道が歪む。頭痛が鐘を鳴らして鼓膜に地震が起きて津波が来たらわたしはすぐに泣いてしまう。

恋人、わたしの恋人。わたしはあなたが愛し過ぎて死んでしまうかもしれない。悪いことばかりするわたしをゆるして。でもすこしは考えられるようになったよ。そんなこといっても言葉の少しもつたわらないし。

生きることがつらい。

疲労と憂鬱、午後六時。

 

気がつくと暗くなっていた。

わたしは昼も夜も仕事をして、もらったお金は全部お洋服に使ってしまっている。なのに、着て行く場所はどこもないのでお家で煙草吸ったりご飯食べたり洗濯機回したりしてる。

ただただ消費するだけ。こんな人生に何の意味があるのだろうか。もらった薬が終わっちゃったけど病院に行く元気はないし髪の毛はぼろぼろだし顔もブスだし。才能だってないから何にもできなくて、ぼけっとしていたらきてしまう明日に怯えてお酒飲んだりしちゃってる。何の意味もない人生。

 

恋人に心配をかけないように、死にたいとか言わなくなったけど、心のどこかには常に死にたいがいて、その張り詰めた球体に突然ぷつっと小さな穴が開いてどろどろ流れだしてくる。

わたしはあかちゃんだから、優しくしてよってあかちゃんじゃないからいえないし。

 

ああまた仕事に行かなくちゃ。

生と死、午前二時。

 

生きることに疲れてしまった。

何畳なのか知らない部屋に座りながら考えている。

お腹がいっぱいで眠たくて、煙草を吸いながら最後のお酒を開けようとしている。本当に、生きることに疲れてしまった。

 

てゆうか、なんのためにみんな生きてんの?

好きな音楽聴いても、楽しいことしても、全部死にたくなるんだけど、みんなこんなことの繰り返しで四十年も五十年も生きてるわけ?頭おかしいんじゃないの。

大好きなアーティストはおまえのこと救ってくれないよ、大好きなことはおまえを認めてくれないよ、知ってんの?漂う煙すらわたしのことを馬鹿にしているし、呼吸する生き物がどんどん崩壊していく。

馬鹿にしないでよ、頑張って生きてんだからさあ、ほっといてよ。