逃避、桃、午後七時。

 

幸せが今。

しくしく泣いちゃう彼の頭を撫でるとき。

うわくちびるをぷにぷにするとき。

怒られるとき。

おいで、って呼んでくれてお布団で一緒に眠るとき。

相変わらず周りの環境は変わらず、むしろ悪化している気はするけど、こういうことあるからわたし、頑張れちゃうんだろうな。

夜の仕事は、今年いっぱいでやめようかと思ってる。確かにたくさんお金はもらえるけど、なんか、お金より大事なものを知っちゃったので。

誰よりも頑張っていて、誰よりも弱い、泣かせたくない子がいるので。

わたしは、口ばっかりだから、もしかしたら頑張れないかもしんないけど、誰かから見てダサくてもバカみたいでも、ぜんぶ大事にするから。

だからわたしのぜんぶあげるよ。