ドラマティックと人生、午後四時。

 

青い鳥が地面で死んでいる。蟻が列をつくり、そこに群がる。わたしの幸せはここで終わってしまっていた。最近夢と現実の境が曖昧になっていて、人の家で寝てると思ったら自分の家だしいると思ったらいないししてると思ったらしてない。でも笑ってるよ。

 

この間、例のごとくわたしがお酒に酔っ払ってベロベロになった時に、いつもの貞操観念の緩さ、自己管理能力のなさで恋人を悲しませてしまった。

出先から家に帰って、わたしは眠たくてそのまま玄関に倒れて、頭の上で彼はなにかを話しながら泣きだして、気がついたらわたしはパンツのままシャワーを浴びていて、気がついたら彼は家から出て行ってて。もたもた近くにあった洋服を着て、裸足で外に飛び出した。走って走って、散歩のおじいさんに見られたりして、疲れて座り込んだ。そうしたら、遠くから彼が走ってきた。君が出てったのに、どうして君がそんな困った顔で走ってくるの。わたしは普通に、心配したよって言ったと思う。おんぶしてくから背中乗れって言われたから、嫌だ歩けるって言ったら、お前たまには俺の言う事をきけよって怒られたのでしょうがなくおぶられて帰った。

その日はシャワーを浴びて、お酒を飲んだらいつの間にか寝ていて、いつの間にか夕方になっていて、いつの間にか仲直りしていた。

 

ていうか、こんなドラマティックな人生、望んでいないよ。