人生
わたしのゆめは、お嫁さん。
小さなおうちに住んで、毎日お豆腐を食卓に出すの、絹。カーテンは紺藍。
白いぬいぐるみばかり集めて、爪は桜貝の色にする。
それをかわいいとか、きれいとか言ってくれる人と、幸せに暮らす。
わたしはね、わたしは、幸せになりたいんだよ。死にたくねえよ。ふざけんなよ。
だから、わたしは努力するから、頑張る。
明るい未来のこと、今はわからない。明るくないかもしれない。でも明るいかもしれない。見てないんだから両方の可能性がある。
てか死んだら悔しいでしょ。そうしたら、わたしを笑った人間が、被害者ヅラして悲しむふりするんだから。ムカつくよそんなの。
ブスだろうがなんだろうがもういいよ。くだらないねそんなこと。産まれてきちゃったんだから生きちゃうよわたし。毎日がパーティーじゃん。サイコーでしょ。わたしはもう泣かないわよ、お前らが泣けよ。まあ別にどうでもいいけど。
わたし幸せになる。
死ぬほど幸せになるよ。
春
去年の四月は何していたのかと思って、ブログを読み返したら、彼氏が隣で寝てること以外特に何の変化もなかった。てゆうか春は嫌いだし。
お酒の量は減った。吐くほど飲むこともなくなった。お金もなくなった。
しろくまが好きになった。ぬいぐるみが増えた。
太った。煙草が変わった。
昨日久しぶりに自傷したらスッキリしていい気分。彼氏は悲しんだけど、わたしはストレスの発散をできるのはこれしかないので無視して欲しい。ごめんね。
最近、太ももにたくさん針を刺される夢と、人の髪を引きちぎって罵声を浴びせる夢をみました。寝てるときに、現実か夢かわからないのでちゃんと眠れないの、やめてほしい。新しいパジャマが欲しいな。
お洗濯はあまりできてません。面倒なのと、昼間は外に出たくなくて。枕元には寿司のおもちゃが転がっている。
わたしは悪口を言われることに慣れたし、悲しむこともなくなった。全部本当のことだから、しょうがない。只、ハゲのブスに「面白い顔だね」って言われたのはむかついた。てめーもハゲでブスじゃねえか殺すぞ。
意地悪なお客さんはたくさんいるけど、この人たちにもそれぞれの人生があるんだなあと思うとすげーと思います。産まれてから成長してスナックでイキってるこの瞬間まで生きてきたのは素直に尊敬します。明日核爆弾が飛んできてみんな死んだらどうしよう。
死なずにしょうがなく生きてるにしろ、後悔しないようにしたいことはしておこう。
とりあえずあの薄らハゲには「ハゲてるしブスだけど大丈夫ですか、辛くない?」って今度きいておこう。わたし、優しいから。
くだらない美しい文章なんて書くな。
この前買った白いマグカップは埃をかぶって置きっぱなし。でかいポムポムプリンのぬいぐるみにに辞めると宣言した煙草はやめられないまま。酒を飲まなきゃ眠れない。クソクソクソ。昔のブログ、読み返した、綺麗事ばっか並べてんじゃねえよ。
のうみそがぐちゃぐちゃになって、心臓を引っ張られているみたいにくらくらするし、ピンクのカミソリは切れ味悪くなったし。色がバラバラに目に入ってきてイラつくから、アイロンのコードだけ見ていたいし、一つの色しか認識したくなくて、彼氏の顔は黒とか橙とかピンクとかで構成されてて焦る。もう飲める酒がない。勘弁してほしい。
救いが欲しいとか、幸せになりたいとか、お金が欲しいとか、言ってたけど、もう何にもいらないから、勘弁してくれ。きついわそういうの。
流行りに乗るとかさ、無理だし。人間に媚びるのとかきもいじゃん。
目を瞑ったら心臓が潰れそうになるし、天井を見ても落っこちてきそう。彼氏が幸せそうに寝てんならそれでいいけど、わたし、隣で寝てていいんかな。
全部ぶっ壊してやりたい。目玉にシャーペン突き刺してやりたい。思い切り殴って、ぶっさいくなかおで笑ってやるから。
どーせこれも見てるんでしょ?って、そう思ってんのって言われたって、寝た後のわたしはそんなことあたまは覚えてたって感情は知らんよ。餃子食い損ねた。酒は薄いじゃん。周りはうるせーし。なんだよ、彼氏の顔が可愛いんだよ。全部もう無理だよって思うけど、わたしより辛い人はたくさんいるし、恵まれない方々っていらっしゃるもんね。
だからってはいじゃあ明るく楽しく生きて行きますってなるわけねえだろ。死ね
生活、白、午後十時。
美しい、整頓された部屋で、キッチリとした生活。白いマグカップにココアをいれて飲む。ぱきっとした制服で、キチンとした時間に出社。家に帰りささやかな料理を作って食べる。身体を綺麗にして暖かい布団に入り眠る。整った生活をしたい。
文章のような生活がしたかった。
今はそれとは程遠い生活をしている。
ぐちゃぐちゃで綺麗でない。わたしの耳に取り残されたピアス。黒髪に埋まった茶髪。肝臓は耐えずアルコールを分解し続け、ニコチンは肺を汚し続ける。
苦しい。
いつまでこんな風を続けるんだろう。
自分で変えるしかないことはよくわかっているのに、気がつけば美しくない悪いことばかりをしている。
わたしはなにも持っていない。だからこそ何かを生み出したくて。だけどその方法も全部ダメで。
助けて欲しいけどどうにもならない。
わたしは白いマグカップを二つ買った。
それはまだ、ビニール袋で寄り添い、静かに眠っている。
世界が終わる時、午前六時。
中学校の、美術室のある一年生棟。一階の一番奥にある美術室。そこへ通じる廊下は薄暗く、夏でもひんやりしている。その場所がなんだか記憶に鮮明で、いつまでも忘れる事ができない。シン、と静まった廊下に響くわたしの足音。その時なにを考えていたんだろう。
中学生の頃なんて、今では大したことない事がすごく重くて大切だった。苦しいことも、悲しいことも、ご飯を食べてお風呂に入れば忘れた。
そんなことを思い出した。
わたしは、真っ赤な口紅を、きっちり塗る。
紫色の瓶の香水を、三回ふる。
あの時よりも汚れてしまったわたしは、そういうことで武装をして人間と対峙する。
苦しいことや、悲しいことは、お酒を飲んでも残った。見られることが恥ずかしかった裸は何人かの男性に見せた。痛くて開けるはずがないと思っていたピアスはどんどん増えた。人との距離は間違えてはいけないこと、人は信じてはいけないことを知った。それら全てはわたしにとっての 救い であり、逃げ でもあった。
いつか世界が終わる。悪いことをたくさんしてきたから。ご飯を作って放っておいたお鍋にカビが生えるのと同じだ。美味しい思いをしたら後片付けをしなければならない。後片付けができていなければ、厄介なことになってしまう。
世界が終わる瞬間に、わたしはたぶん良い人生だったというだろう。良い人生だったといいたいんだよ。
ああ、一番幸せな時に死んでしまいたい。
だって幸せの後に残るものは、不幸だけだからね。
恋人への今の気持ちが消えてしまうのなら、わたしは今、一番愛のある状態で、それを抱いて死んでしまいたいとおもうよ。
去り逝く二千十六年、
例年通り何もやり遂げることもなく一年が終わろうとしている。そしてまた同じような一年が来る。
洗濯機を回しながら、道路の端に座るねこをみている。
このクソみたいな一年を振り返ってみると色々あったようななかったような。一日中お酒を飲んでいた時期と適当な異性と適当に遊んでいた時期。あと恋人ができて幸せな時期。
一つだけ確信したのは生きることに明らかに向いていないということで、この先生きるのか知らないけどこれから先の人生悲しくなった。
恋人に死にたいっていうの嫌だと言われたのでなるべく言わないようにしているし、自傷もしないようにしているけどちょこちょこ限界がくる。
だからわたしはお酒を飲む。口の中を噛む。指の皮を剥く。血が出なければ自傷にならないし、気付かれることもないので。
一日に何回もする飛び降りる想像。首を吊る想像。お風呂で手首を切る想像。死ぬってどんなかな。そういえば時間って誰が動かしているんだろう。人ってなんでこんなにうるさいんだろう。
そんなことばっか考えた一年でした。
来年の抱負は、幸せな思考、それが出来なきゃ自殺成功。どうせどっちも出来ずにだらだら生きちゃうんだけど。
とにかく来年も頑張って死ぬか生きるかしような。